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北京 強い宣伝色に興ざめ

2017年10月27日

 北京市内の映画館で、興行収入が公開から12日間で約560億円に達し、中国で歴代興行収入トップに立ったという中国の戦争アクション映画「戦狼2」を見た。

 中国人民解放軍の特殊部隊を除名された主人公が、アフリカのある国で起きた武装反乱に巻き込まれ、国外脱出できたのに軍人の職責を忘れられず、再び戦場に戻り、残された自国民を救出するというストーリー。

 米俳優シルベスター・スタローンさんが主演した「ランボー」の中国版と評されるだけに、主人公の派手なアクションと圧巻の戦闘シーンは、それなりに楽しめた。

 映画の封切りは、習近平国家主席が「われわれは世界一流の軍隊になる」と宣言した人民解放軍の創設90周年を迎える8月1日の直前。劇中、人民解放軍がたびたび登場し、その宣伝色が濃くにじむ。最後には中国旅券が大きく映し出され、祖国は海外公民を片時も忘れていない、という内容の、愛国心をくすぐるメッセージ。

 観客の中には、感極まった表情でスクリーンを見つめる人もいたが、外国人の私はいささか興ざめした。 (城内康伸)

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