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あまーい緑茶が好き バンコク

2017年11月01日

 バンコク郊外のヤマハ発動機タイ工場で開かれた静岡茶の試飲会に出かけた。名産の輸出拡大を狙う静岡県が主催した。昼休みに社員食堂でふるまわれ、女性従業員のマイさん(48)は「香りと、すっきりした味わいがいいね」とにっこり。

 首をひねる人も少なくなかった。「砂糖を少し入れて甘くした方がいいなあ」と男性従業員のティーさん(58)。予想した反応が返ってきた。

 タイ人の多くは加糖のソフトドリンクを好み、コンビニで売られているペットボトル入り緑茶飲料も砂糖入りが人気。タイ人1人当たりの砂糖消費量は年間51.2キログラムで、日本人の3倍以上というデータもある。

 タイ政府は「砂糖の取り過ぎが肥満や生活習慣病を招き、医療費も膨らむ」と問題視しており、飲料の砂糖含有量に応じた砂糖税の導入を決めたほど。

 ヤマハ発現地子会社の早川茂男社長は「従業員が緑茶を飲んで健康になれば生産性が上がり、企業としてのメリットも大きい」と話す。果たして、緑茶がタイでも根付き、タイ人の健康維持、日系企業の生産性向上、静岡茶の輸出拡大の「一石三鳥」になるだろうか。 (山上隆之)

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