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バルセロナ 対立激化に気質の差

2017年12月26日

 スペインからの分離独立で揺れる北東部カタルーニャ自治州と中央政府との対立が激化している。「独立宣言を凍結」して対話に持ち込みたかった州側と「宣言したのかどうか」を明確にさせて追い込もうとする中央政府側。議論はかみ合わない。

 「人々の気質の違いがあるんですよね」。州都バルセロナの自治大で日本語講師を務める梅本朋子さん(43)がこう言う。

 原理原則にこだわり妥協を敗北とみなす首都のマドリード人と、融通を利かせて交渉で欲しいものを手に入れようとするカタルーニャ人。「日本に例えると、マドリードが東京、カタルーニャが商人の町大阪でしょうか」

 受け手によって解釈が異なる言葉で相手を言いくるめようとする「独立宣言の凍結」は、まさにカタルーニャ的らしい。独立宣言したのかしていないのか、記事の書き方に悩んだ記者にとっては、マドリード人のいら立ちもわかる。

 住民の気質にも絡んで展開される対立。プチデモン州首相が「国際的な仲介」を呼びかけたのは、国内だけでは理解し合えないと思っているからかもしれない。 (竹田佳彦)

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