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バンコク 溶かせ市場の硬い壁

2018年01月15日

 人気上昇中の日本食の需要を取り込もうと、タイの首都バンコクで10月中旬に開かれた日本産食品の商談会。過去最高の65社・団体が出展し、地元の食品や流通業者に「本物の味」のアピール合戦となった。

 硬い歯応えのアイス「あずきバー」で知られる井村屋グループ(津市)のブースでは、海外事業担当の三村祥子さんがあずき色のシャツ姿で熱心に売り込んでいた。「親日的なタイを重点国と位置付け、日本からの輸出を増やす」ときっぱり。

 あずきバーは現在、一部の日系スーパーでしか売られていない。コンビニや地場スーパーで取り扱ってもらおうと取り組んでいる。ただ、流通コストがかかるため、価格は日本国内に比べて約1.5倍と高め。

 一方で、地元産アイスは割安で種類が豊富だ。「ガリガリ君」の赤城乳業(埼玉県深谷市)など先行した日系のライバルメーカーも立ちはだかる。

 昔からの製法を守り続けるあずきバーは、2016年度に年間約2億5800万本の販売実績を記録した。井村屋は現在5%程度の海外売上比率の倍増を目指しているが、課題はまだまだありそうだ。 (山上隆之)

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