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ソウル 伝統酒ゆっくり復権

2018年01月17日

 8兆ウォン(約8000億円)の市場のうち、占める割合はおよそ4対4対1対1だという。韓国人の酒の消費に関する統計で、上位から順に「ビール」「焼酎」「ワインやウイスキーなど洋酒」、最も少ないのが韓国の「伝統酒」だそうだ。

 伝統酒には、日本酒にあたる「薬酒」や「焼酎」「マッコリ」がある。「焼酎」はちょっとややこしく、伝統酒の方の焼酎は日本でいう乙類、いわゆる本格焼酎であるのに対し、韓国人が多く消費している焼酎は甲類にあたり、同じ名称でも別物として区別しているという。

 ソウルにある伝統酒ギャラリーで、韓国各地の酒の試飲会が開かれた。副館長のミョンウクさんによると、全土に存在する伝統酒は2000種類以上。この日飲んだ7種もそれぞれ味わいや香りが深く、普段口にする8割の酒とは別の飲み物のようだ。酔い方も心なしか優しい気がする。

 韓国では若者を中心に酒離れが進み、消費量は下落傾向にある。だが伝統酒だけは消費が増えているという。「酒の味に関心を持つ人が多くなっている」と明さん。良き伝統の復興を、ほろ酔いの頭で願った。 (上野実輝彦)

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