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米ベセスダ 誕生日会は全力投球

2018年02月22日

 9歳になった息子の誕生会を開いた。お友達を家に招き、少々の飾り付けとケーキを用意して・・・とかわいいものではない。

 当地では、小学校低学年の間は多数の友達を招くのが一般的だ。自宅で開く家庭もあるが、トランポリン、ボウリングなどの施設を予約して皆で遊び、ピザやケーキを振る舞うことが多い。プレゼントをもらう代わりに小さなおみやげも必須。全費用は主催者持ちだが、互いに招き招かれの関係で相殺する。

 息子の希望はバスケットボールパーティー。ベセスダの自宅近くの室内コートを手配し、学校の昼休みに毎日激しく戦う仲間十数人を招いた。プロバスケNBAの強豪2チームのシャツをおみやげに用意した。

 プレーは本格的で、激しい当たりに泣く子が続出。その後のパーティーではピザが次々となくなり、レモネードもおかわりの嵐だった。

 最後にケーキを出すと、全員で足を踏み鳴らし「ハッピーバースデー」を全力で歌ってくれた。少し照れの交じった息子の笑顔。妻と「家では収拾つかなかったね」と苦笑しつつ、この国のバースデー文化を満喫したのだった。 (石川智規)