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ニューヨーク 不審者対応に緊迫感

2018年02月26日

 ニューヨーク近郊の自宅からマンハッタンまでの通勤電車内で、黒人男性が小声でつぶやきながら座席を次々と移動するところに居合わせた。皆、不審な目を向ける。車両後方で乗客とトラブルとなったようで、怒号が飛び交い騒然となった。

 駆け付けた乗務員が、すぐに警察に通報した。電車は最寄りの駅に緊急停車。この時点で男性はおとなしくなっており、車内に乗り込んできた警察官が後ろ手に拘束具をはめ、降車させた。乗務員が「ご協力に感謝します」と言い、電車が走りだして一件落着となった。

 米国に住んで3年弱。電車内での捕物劇に初めて遭遇した。印象的だったのが米国人の反応だ。騒ぎが起こると、数人の女性が一斉に隣の車両に向け走った。残りの乗客も、真剣かつ深刻な表情でことの成り行きを見守っていた。日本の車内トラブルに比べると、緊張の度合いが明らかに違う。

 最近、米国では銃乱射やテロが相次ぐ。今回の件も、男性が銃や刃物を所持していたら、と考えるとゾッとする。日頃は陽気な米国人も、常に危険と隣り合わせであることを意識しているのだろう。 (東條仁史)

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