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タイ・アユタヤ 観光大国の交通安全

2018年03月05日

 「ゾウさんに乗りたい」という3歳の娘の希望に応えるため、手頃な日帰りバスツアーで古都アユタヤを訪れた。町は緑豊かで、落ち着いた空気が漂う。ゾウの背に乗り、水辺を歩くひとときは味わい深かったが、バンコクとの行き帰りは、少し心がざわついた。

 バンコクから約80キロ北のアユタヤは高速経由で片道1時間半弱。場所によっては片側4車線あり、車の流れは速い。

 11月、アユタヤ近くの国道で、別のツアー業者のワゴン車が追突事故を起こし、日本人旅行客ら5人が死亡した。現地警察によると、大幅な速度超過とみられ、運転手は「寝不足で居眠りしていた」と説明したという。私のツアーのガイドは「わが社はバスを衛星利用測位システム(GPS)で追い、速度超過を警報で運転手に知らせる」と安全性を強調していた。

 外国人旅行者が年3000万人を超す観光大国タイは、人口あたりの交通事故死者数が世界ワースト2位という不名誉なデータもある。業者に安全意識は浸透しているのか。見どころの多い国だけに、事故対策の徹底を望みたい。 (北川成史)

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