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バンコク 水に流せぬ高級浴槽

2018年03月07日

 温水洗浄便座「ウォシュレット」で知られるTOTOが12月上旬、タイの首都バンコクで新製品の発表会を開いた。目玉は、生体工学や脳科学など最先端の技術を駆使して開発したという新型浴槽「フローテーション・タブ」だった。

 ゆりかごのような形で、寝そべって入浴するタイプの大型浴槽。上下に調整が可能な枕を備え付け、水流と気泡によるマッサージ機能も付いている。

 宇宙飛行士が宇宙ステーション内で睡眠をとる姿勢に近いという。説明役のTOTO総合研究所の加藤智久主席研究員は「重力から解放されるような感覚で入浴し、心と体をリラックスできる」と胸を張った。

 中国の工場から供給し、タイでは富裕層向けに来年3月に発売。価格は約30万バーツ(約100万円)。ただ、日本国内での販売は今のところ、予定がないそうだ。ユニットバスが主流の日本では、大型浴槽の需要が限られるというのが理由だった。

 ストレスの解消に向け、日本式の入浴文化が世界で受け入れられるのはうれしい。だが、せっかく日本で開発した高機能製品が国内販売されないのは少々寂しくもある。 (山上隆之)

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