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ベルリン 甘くない チョコの差

2018年03月09日

 パンに塗る瓶入りのチョコレートクリームは、娘の朝食の定番だ。知人のドイツ人がベルリンから転居する際、「ドイツの子どもに大人気だから」と置き土産として大瓶をわが家に残していってくれた。

 最近、このチョコをめぐる国際紛争が起きていると聞いて驚いた。ポーランドなど東欧で売られている製品は、西欧に比べてカカオの量が少ないなど成分に差をつけられているという。

 国ごとの経済状況や味の好みで成分が変わることもあるのでは-。東欧出身の女性にそう言うと、激しく反論された。「同じ製品の体裁をとりながら成分を変えるのはずるい」

 チョコだけでなくピザ、加工肉・魚など複数の食品で成分の差があるとされ、欧州連合(EU)が対応に当たっている。

 2年前の冬、遊園地の遊具で順番待ちをしたとき、うちの娘だけ乗せてもらえなかった出来事を思い出した。理由がアジア人だったからかどうかは分からない。しかし、対応に差をつけられた側の寂しさは、当人しか分からないものだ。

 チョコをめぐる争いは、案外尾を引くかもしれない。 (垣見洋樹)

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