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ニューヨーク 愛と国歌とスポーツ

2018年03月14日

 米プロバスケットボールNBAのニックスの本拠地であるニューヨーク・マンハッタンのマディソンスクエアガーデンで、試合観戦した。試合前から、少し気になっていたことがある。国歌斉唱だ。

 NBAと同様に国民的なスポーツの米プロフットボールNFLでは、人種差別に抗議して国歌斉唱の際に片膝をついて起立しない選手に対し、トランプ米大統領が「国家への敬意を払わなくてはならない。解雇するべきだ」と批判。選手たちは「表現の自由を軽視している」と反発、大統領とスポーツ界が対立する異例の事態を招いている。

 NBAの人気選手らも、トランプ氏の言動に批判的な発言をしてきた。問題が先鋭化してから初めてのスポーツ観戦だったので、ちょっと緊張してその瞬間を迎えたのだ。しかし、子どもたちの合唱団による国歌斉唱の間、選手たちは起立し、無事に試合は始まった。

 国歌を愛する米国人は本当に多い。私の隣席の白人女性は、感極まった様子で一緒に歌っていた。街がクリスマスソングであふれるこの季節。国歌とスポーツの複雑な関係にしばし思いを巡らせた。 (東條仁史)

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