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バンコク タイアップして改善

2018年05月09日

 バンコク郊外でエアコンを製造している三菱重工業のタイ工場を取材した。3400人のタイ人従業員が働き、活気にあふれる現場では、日本の製造業用語が飛び交っていた。

 「改善」といえば、従業員が知恵を絞り、創意工夫を凝らすこと。部品の仕分け指示書にQRコードを導入したり、手作業だったパイプの曲げ加工に専用の工作機械を自作したり。従業員らは「作業が省力化し、ミスも減った」と胸を張っていた。

 「見える化」として、その日に勤務する従業員それぞれの技能を記した顔写真入りカードを入り口に掲示。妊娠中の女性従業員には別の作業服を用意して周囲に配慮を促す気遣いも。

 工程の「最寄(もより)化」では、部品の搬入口から組み立て、完成品検査、発送までの工場内のレイアウトを常に見直す。「移動距離を最小にして無駄を省いている」と現地法人の佐々倉正彦社長が説明してくれた。

 枇杷島工場(愛知県清須市)から生産を引き継ぎ、今やアジアや欧州、中東などに年間200万台以上を輸出するタイ工場。その力の源泉がやはり、日本のものづくりだったことを改めて思い知った。 (山上隆之)

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