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ソウル 旗色悪いの どっち?

2018年05月16日

 太極旗と星条旗の波にのみ込まれ、その日が「三・一節」であることを忘れそうになった。

 3月1日は、日本統治下の1919年に始まった独立運動の記念日であり祝日。全国各地でさまざまな行事があり、日本人にとっては少々、居心地の悪い日でもある。

 だが今年、ソウル中心部に大集合した保守系団体は、南北融和を図る文在寅(ムンジェイン)政権への批判を繰り広げた。米国旗の星条旗は米軍が朝鮮戦争時に韓国軍と共に戦ったため。時間とともに参加者が膨れあがり、10車線道路が車両通行止めになった。

 1年前は同じ道路が、大統領だった朴槿恵(パククネ)被告の弾劾を訴える「ろうそく集会」と、朴被告を支持する「太極旗集会」で二分されていた。1年前と違って保守系集会に若者の姿もあり、保守派の勢いが増したようにも見えるが、世論調査で文氏は60%台後半の支持率を得ている。

 「物事を一面だけで判断してはいけない」と思いつつ見た翌日の現地の新聞。保守系が参加者数万人とした一方、一部参加者による破損行為を取り上げ「300人」の数字だけ紹介した新聞も。客観性の大切さを実感した。 (境田未緒)

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