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米サンディエゴ 高い罰金は入国の壁

2018年05月24日

 米西部カリフォルニア州サンディエゴと国境を挟むメキシコのティフアナで、取材先へ乗用車で向かう途中、道に迷って米国へ入国するゲートの車列に入り込んでしまった。

 入国審査官に「メキシコへUターンしたい」と伝えたら、別の検査場で取り調べを受けるよう指示された。不審者と判断されたのか、何も持たず車外へ出るように命じられ、エンジンルームやトランクルームまで念入りに調べ上げられた。

 当然、不審物は見つからなかったが、解放時に係官から「あなたは特別パスがないと利用できない入国レーンを使った。本来なら最高5000ドル(約53万円)の罰金だが、初回なので警告にとどめる」と告げられた。

 道を間違えただけで罰金とは驚きで、同乗の同僚が「案内標識はゲート直前までなかった」と訴えたが「それはメキシコ側の問題だ。文句があるならメキシコ政府に」と返された。

 ティフアナに戻り、取材先のメキシコ人に経緯を話したら「あの5000ドルは本当にばかげているよ」。不当なまでに高額な罰金には、米国へ入国する際の心理的な壁の意味合いがあるように思われた。 (後藤孝好)

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