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ヤンゴン カラオケ人気の裏で

2018年05月28日

 細い廊下の両側に個室が並ぶ。中では若い男女4、5人が立ち上がり、熱唱している。

 ミャンマーの中心都市ヤンゴンのホテル敷地にある人気カラオケボックスをのぞいた。雰囲気は日本とさして変わらない。

 2011年の民政移管後、経済活動が盛んになり、カラオケ店も増えている。

 同国紙によると、ヤンゴンで営業許可を受けた店舗は00年以降の累計で326。昨年4~12月、行政当局は許可料で4100万チャット(330万円)を得たという。

 娯楽として広がる一方で、問題も生じている。

 地元ジャーナリストは「一部のカラオケスナックは売春の温床になっている」と指摘する。お目こぼしを願う賄賂、許可料の減額を図るカラオケ機数の過少申告のうわさも絶えない。

 カラオケ絡みに限らず、何人かの住民が治安悪化を口にしていた。長年、仕事で訪れてきた日本人は「『普通の国』になってきた」と言い表す。

 息苦しい軍政時代に戻りたい人はいないだろうが、変化ゆえの課題もある。あちらこちらにミャンマーの過渡期の表れが見られる。 (北川成史)

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