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中国・張家口 自由な取材の背後に

2018年06月11日

 4年後に開かれる北京冬季五輪の開催地の1つ、河北省張家口市のスキー場のホテルロビー。スキーウエア姿の家族連れでにぎわう中、黒の革ジャンに革靴のこわもての男性が4人、じっと私を見つめている。

 「監視されている」。河北省の警察か地方政府で対外的な交流を担当する外事弁公室の担当者とみられるが、スキー客ではないと一目でわかる格好に苦笑しながら受け流した。

 しかし、翌日もぴったりマーク。試しにエスカレーターに乗ってゲレンデに出て、すぐ戻ると、鉢合わせして目をそらす。ウンザリしたので「ついて来ないでよ。警察か」と話し掛けると「一般人だ。ホテルを見て回っているだけだ」ととぼけた。

 3キロほど山を下り、地元住民が立ち退いたとみられる新幹線駅予定地周辺に車を止めると、河北省ナンバーの黒のアウディが30メートル後方に。広大な更地に車がポツンと2台。結局、河北省を出る高速のサービスエリアまで尾行が続いた。

 宿泊時にパスポート提出が義務づけられており、関係機関に連絡が行くようだ。中国外務省は取材の自由は保証されていると強調する。でも迷惑なんですけど…。 (安藤淳)

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