2018年07月28日
アルプスの山並みに囲まれたオーストリアのリゾートの町ゼーフェルトに、サッカー日本代表の合宿の取材で訪れた。
知らない町だったが、景観の美しさ、建物の雰囲気、スパやレストランの充実ぶりに感心。中でも観光案内所のさりげない対応に「実力」を見た。
窓口にいたヒルシュビヒラーバルチェルさんは伝統衣装「ディルンドル」姿で「私たちの町がサムライブルーを受け入れたことを誇りに思うわ」。私も発したことのない日本代表の愛称を口にしつつ、なぜこの町がサッカーの合宿に向いているかを丁寧に説明してくれた。
それから15分以内にメールが届き、近く開催される「シンリンヨク」と「アニメフェスタ」という日本関連のイベントを紹介。返事も兼ねてお礼を伝えると「どういたしまして~」と平仮名のメールがきた。
人口3000人の町は観光が収入の柱だ。周辺には同じようなリゾートがひしめく。町の名を知らせるのに一生懸命な気持ちが伝わってきた。
苦戦気味のサムライがワールドカップに向け強さを取り戻せたなら、日本でもなじみの町になるに違いない。 (垣見洋樹)