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米ベセスダ 戸別訪問も悪くない

2018年08月07日

 首都ワシントン近郊の米東部メリーランド州ベセスダにある自宅には、秋の米中間選挙の前哨戦として6月に実施される連邦議会や州議会の予備選に向けて、選挙関係者が支援や寄付を求めて訪ねてくる。

 近所を散歩している時に出会ったのは、州議会下院の民主党予備選に出馬しているジョーダン・クーパーさん(33)。握手を求められた。自宅前で話を聞けば「近くの高校の卒業生」と地元出身をアピールしてから「医療の専門家なので、保険料の上昇や医療費の増大などの問題を解決できる」と公約を訴えた。

 インターネットで調べると、クーパーさんは4年前の予備選で敗北し、今回も有力候補ではなさそうだ。自分の看板の設置を依頼しようとしてためらうなど、政治家としては押しの強さが足りない印象を受けたが、実直な人柄は伝わる。候補者や関係者と直接、触れ合える戸別訪問は悪くないと感じた。

 日本では、戸別訪問は買収の温床になるとして公職選挙法で禁止されている。投票率の低下傾向が続く今、国民と政治の接点を増やして距離を縮めるために、戸別訪問を解禁するのも一案では。 (後藤孝好)

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