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中国・毛坦廠 警戒か心から歓迎か

2018年08月18日

 中国でホテルに泊まると、外国人はパスポートをスキャンされ、その情報が即時に警察に送られる。

 宿泊者管理の一環だが、安徽省の山あいにある村、毛坦廠(もうたんしょう)鎮に行った時のこと。ホテルにスキャナーがなかったため、自分で警察に行き、申告する羽目になった。こんな経験は初めてだ。

 外国人がこの村に来るのはまれなようで、応対した警官2人の方がむしろあたふたしていた。「大学合格率が異様に高い高校があると聞き取材に来た」と告げたものだから、なおさらだ。警官は「日本ではどこに住んでいましたか」とトンチンカンなことを聞いてくる。

 「少し待ってください」と2人は席を外し、10分ほどしたら何と署長さんが現れた。部屋に招き入れられ、「何を取材しますか」「校長先生とアポは取りましたか」と矢継ぎ早に聞かれる。政治的に微妙な話ではないので、包み隠す必要もない。

 ひと通り質問が終わると、署長さんは「こんな小さな村にわざわざ取材に来ていただき、心から歓迎します」と握手を求めてきた。さて、私は本当に歓迎されたのか? 単に警戒されただけ? (浅井正智)

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