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モスクワ W杯 記憶に残るのは

2018年08月11日

 スタジアムにこだまする「ロ・シ・ア」の大合唱と、揺れる国旗。サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕戦で、どこかで見た光景だと思ったら、3月の大統領選前に、プーチン氏が同じ会場で開いた支持者集会に似ていた。

 ロシアでサッカー観戦の文化が広く浸透しているとは言い難い。愛国主義的な祝祭、という意味合いで集まった客層が共通していたのかもしれない。

 私がW杯中に開催国で過ごすのは2002年の日韓大会以来だ。当時の日本に比べ、ロシアの盛り上がりは薄い気がする。

 選手や観戦客に印象を残すのは試合だけでなく、開催国のもてなしだ。日韓大会に出場した元ロシア代表に話を聞くと、DFコフトゥンさんは「日本と対戦する同じ組に入ったけれど、人々は非常に好意的に接してくれた」、GKニグマトゥリンさんも「当時、ロシアにはなかったカメラ付きの携帯電話を持った人たちに囲まれ、熱烈に歓迎された」と記憶は鮮明だ。

 外国の観戦客は50万人以上の予想。お仕着せに見えた開幕から、7月15日の閉幕までの1カ月、世界はどんな記憶を持ち帰るのだろう。 (栗田晃)

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