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上海 贈り物で信頼確認!?

2018年10月14日

 中国には日本にない記念日が数多い。学校の先生に感謝する9月10日の「教師節」もその一つだ。高給取りとは言えない学校の先生にとっては、臨時収入が入る日でもある。

 上海で小学生の子供を持つ中国人の親たちに聞いたところ、最も一般的なのは500元(約8000円)か1000元の商品券を、月餅や花束に添えて先生に贈るというものだった。

 ある母親は、相手が女性教師なら「フランスの化粧品会社ロクシタンのハンドクリームやチョコレート、伊勢丹で買ったハンカチなんかもいい」と具体的に教えてくれた。

 教師への贈り物など日本人の感覚だともっての外だが、中国人にそんな意識はない。禁止規定もない。この母親も「ほんの気持ち」と言う。

 少し驚いたのは「日ごろ交流のない親から贈り物をされたら、断る教師もいる」(ある父親)という事実だ。別の父親も「先生とコミュニケーションを取り、信頼関係をつくっておくことが大切」と話した。教師節はその信頼関係を確認する日ということなのか。贈り物の善しあしはともかく、先生と親の距離が近いというのは、日本との大きな違いだと感じた。 (浅井正智)

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