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バンコク ノーベル賞への一歩

2018年11月07日

 東南アジア諸国連合(ASEAN)で、研究教育活動の旗振り役を担っている「京都大学ASEAN拠点」が今春、タイ政府からNGO(非政府組織)として認められた。

 「それまで私たちはイリーガル(非合法)な存在でしたからね」。9月下旬、バンコクで記念式典があり、京大名誉教授の柴山守所長にNGOになる意義を尋ねたら、ドキリとする言葉が返ってきた。

 京大は全国の大学に先駆け、1964年に連絡事務所を設置し、日本とASEANの研究者の学術交流や社会貢献活動を支援してきた。メコン川に生息するカメの生態や洪水を防ぐメカニズムなど、新聞ネタになりそうな共同研究は多岐にわたる。

 さらに連携を強化するため、2014年6月にASEAN拠点を開設した。NGOになることは「悲願だった」という。「これで研究者たちのビザ取得手続きだけでなく、銀行口座の開設や不動産の賃貸契約なども容易になります」と、柴山所長はうれしそうだった。

 「ノーベル賞を受賞するような研究者をASEANで育てたい」という夢の実現に一歩前進した。 (山上隆之)

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