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ベルリン 微妙なラーメン人気

2018年12月10日

 週末に「ラーメン・フェスティバル」があり、足を運んだ。会場に着くと、すでに200メートルほどの行列が。フェイスブックになんと4633人が「参加予定」、4万6000人が「興味あり」と投稿。ベルリンのラーメン人気を甘く見ていた。

 並んでいた屋台は「みそカレーラーメン」に「ラーメンバーガー」など、やや趣向を凝らしすぎたラインアップ。ベルリンにある数軒のラーメン店が集結するのでは、と期待していたので少しがっかりだった。

 おいしかったのは、完全菜食主義の「ビーガン」向けなのに豚骨スープのような味がするラーメンで、キクラゲも入っていた。ただミニカップで5ユーロ(約650円)。体に良くても財布にはやさしくなかった。

 来場者を見渡すとアジア系は少なめ。同じテーブルのドイツ人親子はキムチラーメンを食べていた。「ラーメンは初めてなんだけど、うまいね」と父親。でも、その麺。どう見ても日本の「そうめん」なんですけど。

 イベントの案内では「ラーメンは日本のソウルフード」と宣伝していた。これが日本の代表的なラーメンだと勘違いされるのは困るなあ。 (近藤晶)