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北京 「日本人顔」のなぜ?

2018年12月13日

 中国駐在の記者は毎年、居留証の更新が不可欠。「年の割に若く見えますね」。昨秋、北京の出入国管理事務所に更新手続きで出かけた際、窓口の若い担当者は50代半ばの記者がうれしくなる言葉をかけてくれた。

 今年もまた足を運んだ。担当者は昨年と同じ。彼は、私と更新申請書に貼られた写真を見比べた後、ニヤリとして今度はこう言った。「日本人の顔そのものですね」。意味が解せぬまま笑顔を投げ返しておいた。

 中国の知人に後日、この出来事を話すと、「ひげですよ」と即答された。私は丸刈りに近い短髪で、10月初めの大型連休以来、鼻の下にはひげを蓄えている。中国の抗日ドラマに登場する典型的な旧日本軍兵士のイメージだという。最近は少なくなったが、日本兵が農村で略奪行為を働くシーンは以前、連日のように放映されていた。

 日本の民間団体が10月に発表した世論調査結果によると、日本に好印象を持つ中国人の比率は4割を超え、2005年の調査開始以来過去最高を記録したという。だが、私の外見はどうやら、中国人の脳裏にこびり付いた「悪い日本人像」と重なったらしい。残念。 (城内康伸)

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