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バンコク 妥結急務を示す台風

2009年11月08日

 バンコクで開かれている、京都議定書後の地球温暖化対策を協議する国連気候変動枠組み条約作業部会の全体会合。フィリピンやベトナムで、計450人以上の死者を出した台風16号の豪雨被害に対し、各国代表が次々に哀悼の意を示した。

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、温暖化が進めば台風は強大化し、豪雨が発生する割合が増加する可能性が高いと予測されている。温暖化対策会議開催中、多数の死者を伴う台風被害の発生という厳しい現実が突きつけられた形だ。

 だが、作業部会では依然として先進国と途上国の溝が深く、温室効果ガスの削減目標など中心課題の交渉は、はかどっていない。

 約190の国・地域の利害が絡む複雑な交渉だが、まとめることは急務だと思う。台風被害はもう「自然災害」ではないかもしれないからだ。 (古田秀陽)

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