
マーケットやカフェが立ち、地元の人や観光客でにぎわう市庁舎広場=いずれもワイマールで
ドイツ中部のワイマールを訪ねる機会に恵まれた。ベルリンやパリなどの大都市とは違い、わずか人口6万5000ほどの地方都市にすぎないが、その名は日本でもよく知られている。90年前に創設された建築工芸学校「バウハウス」の誕生の地でもあり、今、記念行事が開かれて、街は活気にあふれていた。
散策だけなら1時間もあれば、楽に一回りできそうなくらいこぢんまりした感じだが、市内に点在する史跡、旧跡は中身が濃い。街の中心部に国民劇場広場があり、ここが1919年、民主憲法の先駆けとなったワイマール憲法の採択された歴史的な舞台なのだという。大理石のどっしりした建物の国民劇場がその会議場となったところ。この劇場を背に立つのは文豪ゲーテと詩人シラーの見上げるばかりの巨大な銅像。18世紀末から19世紀初頭にかけて花開いた、ドイツ古典主義の立役者だった。
広場から広場へ抜ける石畳の美しい道をぶらついたり、市庁舎広場で開かれている仮設マーケットをのぞいたり、街角のオープンカフェで一休みしたりするのももちろん楽しいが、今回の旅の主目的は「バウハウス」である。国民劇場向かいにその博物館がある。実はワイマールは古典主義の都としても、またバウハウス関連の遺産群も併せて世界遺産に登録されているのだ。新憲法を制定、ワイマール共和国の発足した同年にこの国立学校が創立された。




















