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肥薩線100周年 南九州 懐かし汽笛 力強く復活

数分間停車する途中の駅でホームからSLを撮影する乗客ら

数分間停車する途中の駅でホームからSLを撮影する乗客ら

 南九州を走る肥薩線が開通して100周年を迎え、「SL人吉」が記念運転されている。SL人吉に乗り、九州新幹線で鹿児島県にも足を延ばした。人吉では日本三大急流の球磨川(くまがわ)の川下りも楽しんだ。

 「ようきないたー、青井さんばよう見て帰ってくたいよー」。ナビゲーターの立石芳利さん(61)が球磨弁で迎えてくれた。地元の人に「青井さん」と親しまれている熊本県人吉市の青井阿蘇神社。楼門や拝殿など5棟の社殿群が昨年国宝に指定された。花鳥風月の彫刻が歴史の重みを感じさせた。

 球磨川の川下りは急流コースと清流コースがあり、今回は人吉城跡の緑を左手に見ながら滑りだす清流コースに乗った。前に進路を決める船頭、後ろには「ともはり」と呼ばれるこぎ手、2人が息を合わせる。この道28年の船頭、板崎秋広さん(55)は「風が強い時がつらいが、腕の見せどころです」と語る。

 
球磨川の川下り、ガイドさん(左)も着物姿でサービス

球磨川の川下り、ガイドさん(左)も着物姿でサービス

 自転車並みのスピードで、球磨川を吹く風が気持ちいい。川の流れが急になる「瀬」を通過する時はちょっとしたスリル。ガイドさんは「しぶきを多く浴びるほど、水も滴るいい男、いい女」というが、全くぬれることはなかった。約90分で清流コースの終点の渡発船場に到着。SLに乗るため人吉駅に向かった。

 ボーッと勇ましい汽笛が車内に響き、ゆっくりと景色が動きだした。4月から運転が始まった「SL人吉」号は滑るように発車した。けん引するSLは「ハチロク」と呼ばれる58654号機で1922年製。以前は豊肥線で「SLあそBOY」として活躍していたが、2005年に引退した。しかし、関係者の熱意で大改修の末に見事復活した。

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