薬令市通りの端にある薬令西門。この門から続く通り一帯に約300軒もの韓方薬店や韓医院などが集まっている=韓国・大邱広域市で
まだ春浅い韓国は、どんなに寒いのだろうか…そう思っていたが、無用の心配だった。
訪れたのは、南東部に位置する大邱(テグ)広域市。周囲を1000メートル級の山々に囲まれた盆地にあり、新羅の時代から続く長い歴史と伝統文化を持つ都市が、来年開催の「世界陸上」を契機に、伝統文化と現代技術を融合させた街づくりに力を入れている。
大邱市は韓国の伝統医療「韓方」の都市だ。李朝時代の1658年、王令によって薬令市(韓方薬市場)が開かれるようになり、韓方薬の売買が盛んに行われた。350年以上たった現在も大邱市内で開かれる競りによって国内の韓方薬の価格が決められるという。「盆地で大きな川があり、原料の栽培に適していたという地理的要素が大きかった」とガイドの黄●園さん。
早速、300近い韓方薬店や韓医院が密集している薬令市通りの一角にある薬令市韓医薬文化館へ向かう。植物、動物、鉱物など韓方薬の原料、韓医書、韓方器具などの展示や、自分の体質を診断できるタッチパネルなどもあり、楽しく韓方薬について学べる施設だ。館内は韓方薬の香りに包まれていて、見学しているだけで、元気になれそうな気がしてくる。
(注)●は、王ヘンに「呈」




















