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ボホール島・セブ島

ボホール島・セブ島 フィリピン 新たな魅力 常連誘う

プールの向こうには、真っ青な海と空が広がる=フィリピン・セブのホテル「クリムゾン・リゾート&スパ」で

プールの向こうには、真っ青な海と空が広がる=フィリピン・セブのホテル「クリムゾン・リゾート&スパ」で

 フィリピンのリゾートといえば、青い海、白い砂浜-。だが目の前には、円すい形の丘がポコポコと、見渡す限りに広がっている。

 ここは、アジア有数のビーチリゾート地、セブ島から高速艇で約1時間半のボホール島。セブを訪れる人々が1日ツアーで出掛けることが多く、観光の目玉は、1268個の丘が連なるチョコレートヒルズだ。

 約200段の階段を上って展望デッキに着くと、おわんをひっくり返したような高さ30~50メートルの丘が地平線の果てまで続いていた。幻想的な光景がなぜ誕生したのか。解明はされていないが、200万年ほど前に海底が隆起し、長い時間をかけて今の姿になったらしい。

 名前の由来は、4~6月の乾期になると丘が枯れ草の茶色に変わり、まるでチョコレートのようだから。今は“抹茶チョコ”だが、それでも地球の神秘を感じるには十分。見とれていると、にぎやかな歓声が響いた。フィリピン人観光客の一団が一斉にジャンプ。連なる丘を跳び越えるように見えるショットを狙っている。写真の楽しみ方は、万国共通のようだ。

円すい形の丘が連なるチョコレートヒルズをバックに記念撮影する観光客=ボホールで

円すい形の丘が連なるチョコレートヒルズをバックに記念撮影する観光客=ボホールで

 昼食は、両岸にヤシの木が生い茂るロボク川をクルーズする船上で。酸味のあるスープ「シニガン」、ショウガを効かせたナスの炒め物などが並び、同乗の日本人客が「フィリピン料理っておいしい」とほほ笑む。

 バシャンッという音に振り向くと、男の子が川の中で泳いでいた。見上げると、大木の枝に裸の子どもが2人。次々と川に飛び込んでいく。木立の中には、洗濯物を干した家。人々の生活がかいま見える。

 フィリピン第2の都市セブと違い、ボホールには、ゆったりした空気が流れる。女性ガイドのジンガイさん(43)によると、特に山間地域は貧しいが、野菜や果物がよく育ち、人々はどんなに小さくても自分の家と土地があるという。

 
目の前を熱帯魚が泳ぐシーウオーカー=セブのシャングリ・ラ・マクタン・リゾート&スパ沖で

目の前を熱帯魚が泳ぐシーウオーカー=セブのシャングリ・ラ・マクタン・リゾート&スパ沖で

 船上ではギター演奏と歌が始まった。途中でマイクを取り、美声を披露したジンガイさんは「この国の人はみんなハッピーピープル。大きな問題があっても、歌と踊りでごまかす」。

 確かに、旅は最初から、歌と笑顔があふれていた。ホテルやショッピングセンター入り口での厳重な警備は、この国に宗教紛争など、さまざまな問題があることを思い起こさせる。ごまかすのは良くないとしても、しかめ面より笑顔で考えたほうが、いい解決法が見つかるかもしれない。

 セブのビーチリゾートも堪能した。リゾートホテルの多くは、セブ本島と橋で結ばれたマクタン島に集中している。ホテルのプライベートビーチから、ボートで小さな島をめぐるアイランドホッピングに出掛けた。

 サンゴ礁の海でシュノーケリングを楽しみ、海上レストランでシーフードのランチ。ビーチに戻った後は、シーウオーカーに挑戦した。大きなヘルメットをかぶって水深約4メートルの海底を歩く。ヘルメット内に空気が送り込まれるため、普通に呼吸ができる。渡されたパンを砕くと、あっという間にカラフルな熱帯魚に取り囲まれた。

 最近、セブには若者や家族連れのリピーターが増えているという。日本から近くて物価も安い。2年近く現地に暮らす日本人男性にセブの魅力を尋ねたら「海、フルーツ、笑顔」という答えが返ってきた。同感。でも今回は、森林の美しさや料理のおいしさも発見した。次に訪れた時は、どんな魅力を見つけられるだろう。

 文・写真 境田未緒

 (2010年12月24日 夕刊)

メモ

地図

◆交通
セブへは、フィリピン航空が成田から約4時間半の直行便を運航。
名古屋からはマニラ経由で。
マニラ~セブ、マニラ~ボホールの所要時間は約1時間半。

◆問い合わせ
フィリピン政府観光省(DOT)西日本支局=電06(6251)2400、
フィリピン航空名古屋支店=電052(588)7131

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マンゴ・バンゴー

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★マンゴ・バンゴー
セブ本島のホテル、マルコ・ポーロ・プラザ内にあるレストランの人気メニュー。
セブ名産のマンゴーを前菜からデザートまで全料理に使い、目も舌も楽しませてくれる。

★スパ
マッサージ技術が高く、価格は日本よりかなり安い。
セブのリゾートホテル、シャングリ・ラ・マクタン・リゾート&スパ内の「チ・スパ」はアジア最大級。ぜいたくな空間で伝統のマッサージ「ヒロット」を受けると、身も心も癒やされる。

★ターシャ(フィリピンメガネザル)
世界最小級の霊長類。ボホール島で見学できる。
体長10センチほどで、大きな目が愛くるしい。触ることやフラッシュ撮影は厳禁。

★主なホテル
セブ・マクタン島のヒルトン・セブ・リゾート&スパにはキッズクラブがあり子ども連れでも安心。
プランテーション・ベイ・リゾート&スパは、海水を引き込んだ広大なラグーンプールが魅力。
ボホールのボホール・ビーチ・クラブは、白砂のプライベートビーチが1.5キロにわたって延びる。

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