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プーケット島

プーケット島 タイ 象と触れ合える“楽園”

象に乗って森の中を散策しながら、自然を満喫する観光客=タイ・プーケット島で

象に乗って森の中を散策しながら、自然を満喫する観光客=タイ・プーケット島で

 タイ南部のマレー半島に位置するインド洋の縁海、アンダマン海の真珠とたとえられるプーケット島。初めてのタイで国際的なリゾート地の魅力に触れ、2004年のスマトラ島沖地震でプーケットを襲った津波からの復興を期して、06年に始まった「ラグーナ・プーケット国際マラソン」にも挑戦した。

 タイといえば、やはり象。田園と森に囲まれた老舗の野外アドベンチャー施設「アイランド・サファリ」で、象乗りを体験した。象は想像以上に大きく、のしのしと歩くたびに背中が大きく揺れる。バナナを持って乗ると、進むたびに「ちょうだい」と言わんばかりに長い鼻をぐるんと後ろに回す。たまらなく愛らしい。次々にあげていると、早々に一房をたいらげてしまった。

 午前4時。眠い目をこすりながら、ホテル発の小型バスに乗り込み、マラソン大会の会場へ向かった。スタートとゴールは、高級リゾートのラグーナビーチ地区。緑豊かな農村地帯や商店街、別荘エリアを通り抜けるコースだ。現地の暮らしを垣間見られるのが魅力で、今年は約4800人の参加者のうち海外勢は約1800人。日本人は約340人が登録した。

 日本の事務局を務めるボランティアの長谷川博さん(東京都在住)は「大会の魅力はプーケットという場所自体。人が優しくて居心地がよい」。女性を中心に参加者は年々増えているが、道路の幅や警察の人員を考慮すると、参加人数は1万人が限度。長谷川さんは「コースが高低差34メートルと過酷で、これに暑さが加わったら大変。だから早朝集合なんです」と説明してくれた。

約4800人のランナーが参加した「ラグーナ・プーケット国際マラソン」=プーケット島で

約4800人のランナーが参加した「ラグーナ・プーケット国際マラソン」=プーケット島で

 フル、ハーフ、10.5キロマラソン、5キロウオークの順にスタートするが、記者は5キロウオークに登録。スタートまで時間があったので、レンタル自転車にまたがりマラソンに並走した。心地よい風がするりと頬をなで、青い空と鮮やかな緑が目に飛び込んでくる。道端では民族衣装に身を包んだ地元の人が楽器を鳴らして応援してくれる。夫婦で、友達同士で、思い思いのペースで進むランナーはとても楽しそうだ。

 

 タイ政府は、こうしたさまざまな観光資源を世界にアピールしようと01年から毎年、旅行博「タイトラベルマート」を催している。今年もバンコク郊外のコンベンションセンターで3日間実施し、タイの観光業400社と世界の旅行業300社超が一堂に集まった。

 会場をのぞくと、日本の旅行業者とタイの観光業者が個別に商談できるテーブルが設けられていた。東日本大震災で打撃を受けた日本の旅行業界に特別に配慮。各テーブルには、通訳として日本語を学ぶ現地の学生も配置した。昨年のタイへの訪問者数は、約1500万人と前年比12.6%増。サンスーン・ンガオランシー観光庁副総裁は「日本人の訪問者数はピーク時に比べ減ってはいるが、依然として日本市場を重要視しており、震災後もそれは変わらない」とアピールした。

夜遅くまでにぎわいを見せる歓楽街「パッポン通り」=バンコクで

夜遅くまでにぎわいを見せる歓楽街「パッポン通り」=バンコクで

 バンコク市街にも足を延ばした。都心部は大渋滞で、見上げれば高層ビルが立ち並ぶ。「トゥクトゥク」と呼ばれる三輪タクシーはなかなか見当たらず、小説や映画から想像していたイメージは、良い意味でどんどん裏切られた。

 夕暮れ時になり、歓楽街「パッポン通り」に向かった。こちらはイメージ通り、土産物品などの露店がぎっしり。地元の人と観光客でごった返す活気を堪能した。タイが見せるいろいろな顔。急激な経済成長を遂げる国の姿がそこにあった。

 文・写真 坂田奈央

 (2011年10月14日 夕刊)

メモ

地図

◆交通
バンコク直行便は、成田、羽田、中部国際空港などから毎日就航。
空港から市街まではエアポートレールリンクの特急で約15分。
プーケット直行便は、成田からタイ国際航空便が就航。
バンコク-プーケット間は飛行機で約1時間20分。

◆問い合わせ
タイ国政府観光庁大阪事務所=電06(6543)6654。
タイ国際航空日本地区コールセンター=0570(064)015

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プーム(ほこら)

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バンコクの中心地には、古代インドの神々を祭るさまざまなプームがある。
セントラルワールド伊勢丹前にあるプームは、三位一体神「トリムルティ」を祭っており、恋愛の神様として若者の間で人気。
特にトリムルティが君臨するといわれる火曜と木曜の午後9時半ごろには、多くの祈願者が集まる。

★ラグーナ・プーケット国際マラソン
毎年、開いており、今年の大会には30カ国超から参加した。
申し込みは、今年末から公式ホームページ(「プーケットマラソン」で検索可)で受け付ける。
各旅行会社によるツアーもある。

★プーケット・タウン
プーケット島の南東部。ポルトガル様式の歴史的な建物が立ち並ぶ。
1910年設立のプーケット最古の中国学校を改築したミュージアムや、82年設立のプーケット初の民間病院などがみられる。

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