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バンコク

バンコク タイ 活気 水上マーケット

色とりどりの果物が並ぶ水上マーケット=バンコク郊外のダムヌン・サドゥアック水上マーケットで

色とりどりの果物が並ぶ水上マーケット=バンコク郊外のダムヌン・サドゥアック水上マーケットで

 「ほほえみの国」タイは2度目。今回は、出張時に空いた1日を使い、5年前にプーケットからの帰路にトランジットで降りただけのバンコクと周辺の観光地を一気に回った。

 午前6時半。バンコク中心部のホテルを車でたち、南西に80キロほど離れたダムヌン・サドゥアック水上マーケットへ。モーター付きの舟は1500バーツ(約5250円)もすると聞き、驚く。同行してくれた本紙バンコク支局助手のトゥクさんがすかさず900バーツに値切ってくれて、舟に乗り込む。

 「お土産見ていってよ」「食べてみて」。運河沿いには色とりどりの果物、象の木彫りの置物などを売る店が所狭しと並び、舟がゆっくり進むとあちこちから声がかかる。まずはタイヌードルで腹ごしらえ。ココナツミルクから砂糖を煮出す作業の見学もした。

 広い運河に出ると、舟は一気にスピードアップ。派手に水しぶきを上げてスリル満点だ。しばらくして小1時間の舟の旅が終わった。初めは舟の数も少なく、拍子抜けするほど静かだった舟の乗り場もにぎわいを増し、欧米人客が目立った。舟を下りてタイでは当たり前というもち米とセットのマンゴー(40バーツ)を食べた。甘くておいしい。

大勢の観光客でにぎわう「ワット・プラケオ」

大勢の観光客でにぎわう「ワット・プラケオ」

 次に、バンコクを南北に流れるチャオプラヤ川沿いの3大寺院へ向かった。まずは、ひすいでできたエメラルド仏がまつられ、「エメラルド寺院」とも呼ばれるワット・プラケオへ。500バーツの入場料を支払って中へ入ると、平日なのに中国人ツアー客らでぎっしり満員電車状態。騒々しくしゃべりながら盛んにスマホで自撮りする姿に、日本でも「爆買い」で知られる中国人の底知れぬパワーを感じた。

 ワット・プラケオで残念だったのは、エメラルド仏や王宮内部など、肝心のスポットが軒並み撮影禁止だったこと。その点、次に入った別名「涅槃(ねはん)寺」のワット・ポーは、金色に輝く大寝釈迦(しゃか)仏が撮り放題。もっとも、バラモン教の宇宙観を示すという足裏に描かれた108の仏画は修復中で見られなかった。

 昼食を挟んで3大寺院最後のワット・アルンは、片道3バーツの渡し舟で川の西岸へ。ガイドブックにある高さ81メートルの大仏塔を楽しみにしていると、何とまたも修復中で、作業用の足場で覆われていた。2年前、平成の大修理中なのに平等院鳳凰堂(京都府宇治市)に行ってしまったことを思い出した。ああ!

 気落ちして上陸すると、日本人らしい数人の男性グループとばったり。「修復中とは知らずに来たけど、見える所もたくさんあったのでよかった」。こう語るさいたま市の沢田憲司さん(59)の屈託のない笑顔に救われた気がした。

カオサン通りでサソリを売る女性=いずれもバンコクで

カオサン通りでサソリを売る女性=いずれもバンコクで

 1日旅の締めは、バックパッカーの聖地として知られるカオサン通り。「サソリも虫も何でも売っていて面白いぞ」。バンコク支局の同僚の言葉通り、通りを歩き始めて2、3分でサソリ売りの夫婦を見つけた。

 「食べても大丈夫。精がつくよ」。こんがり真っ黒に焼けたサソリ1匹の値段は大が10バーツ、小が5バーツ。「話のタネに」と小さい方を1匹買い、すぐさまかじりついた。えびせんべいのようなパリッとした歯応えで塩味も効いてけっこう香ばしい。

 通りには、学生証や運転免許証にプレスカードの「偽カードをすぐ作ります」という出店もあり、怪しさたっぷり。わずか12時間ほどのミニ旅ながら、バンコクらしさを満喫できてにんまりだった。

  文・写真 鈴木宏征

(2015年11月20日 夕刊)

メモ

地図

◆交通
バンコクへは羽田、成田、中部国際空港などから、日本航空やタイ国際航空などが毎日直行便を運航している。
スワンナプーム国際空港からバンコク市内へは空港リンク鉄道などで。
水上マーケットは、現地のオプショナルツアーが便利。

◆問い合わせ
タイ国政府観光庁・東京オフィス=電03(3218)0355

おすすめ

タイラーメン

タイラーメン

★タイラーメン
水上マーケットの小舟屋台で1杯50バーツ。
豚肉、小エビ、肉団子、モヤシ、パクチーなどが入り、麺は小麦から作ったバミー(中華麺)。シンプルな薄味でおいしい。

★ワット・ポー
アユタヤ王朝末期に建立されたとされるバンコク最古の寺院。
全長49メートル、高さ12メートルの大寝釈迦仏が横たわる。
有料でタイ古式マッサージも体験できる。
フアランポーン駅からタクシーで約15分。
入場料100バーツ。

★サイアム博物館
ワット・ポー近くにあり、古代から現代までのタイの歴史と文化を最新のCG技術などを使って紹介している。
古い中国帆船やアユタヤのジオラマなども展示。
フアランポーン駅からタクシーで約15分。
入場料300バーツ。

★ターミナル21
2011年にオープンした大型ショッピングモール。
空港をイメージし、「ロンドン」「パリ」「東京」などの名前が付いた全9フロアにショップ約300店、各国のレストラン・カフェ約60店が入る。
BTSアソーク駅直結。

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