遺跡を自転車で廻ることができるのも新しい発見

かつての都の面影を残し、今なお国家が存在するかのような存在感を持つ「明日香村」。推古天皇の即位の後、710年の平城京に遷都するまでの約100年間、都が置かれた。アスカの地名は、飛鳥の字が一般的に定着しており、1956年に旧高市郡阪合村、高市村、飛鳥村の3村が合併をして「明日香村」になった。明日香村には高松塚や石舞台などの古墳や、飛鳥京跡や飛鳥稲淵宮殿跡、水落遺跡など律令国家の先駆として形成から確立までの過程を解明できる重要な遺跡が数多く存在する。それとともに日本の原風景を思わせる棚田や古い街並と混ざりあった明日香の風土は大切に守られてきた。
村の要所にはレンタルサイクルの営業所がある。およそ24平方キロに広がる明日香村を観光するのに自転車のテンポは丁度良く、訪れる多くの人が利用するようだ。明日香の遺跡の多くは“観る”だけではなく“触れる”ことができる。自分の時間で自分のルートを作り、まるで道草するかのようにちょっと遺跡に立ち寄れるとはなんと贅沢な事だろう。点在する古墳には広場や公園があり、歴史や史跡に興味がなくても十分楽しめる。
田畑の脇や山裾に突然遺跡がある。当然昔からある数々の遺跡を新しい発見として探し歩く。それが明日香の「ぶらっと」だ。(取材日:2006年10月8日)
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◎車の場合/名阪国道「針IC」から約60分
◎電車の場合/近鉄吉野線「飛鳥駅」下車徒歩5分
奈良県高市郡明日香村島庄(石舞台古墳)
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取材担当者から
高松塚古墳で有名な明日香村は、村全体が「古都保存法」の対象地域とのこと。当然そこには住んでいる人々もいるわけだが、それを含めた風土そのものも対象になっている。生活と遺跡が調和された風景は国内でも数少ないだろうと思っていたら、トンボが頬を撫でて飛んでいった。

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