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長野県上田市 信州の鎌倉 塩田に守護所を置いた北条氏 湯上がりにぶらり散策「別所温泉」

塩田平は自然と歴史の街

安楽寺前の道路に浴衣姿の女性が散歩。絵になる光景が塩田平には多々ある。

田園地帯が広がる塩田平には国宝や重要文化財など多くの古刹が多く、別所温泉も含め信州の鎌倉と呼ばれている。

前山寺は塩田城の祈願寺という性格を持った寺で、かつて信濃でも有名な学問所だったそうだ。三重塔は「未完成の完成の塔」といわれる。たとえば、一層には扉も窓もあるのに二層・三層にはそれがなく、縁や手すりもない。しかし、その方がすっきりしてよいという人が多いので、そう呼ばれるそうだ。

ぜひ訪れてほしいのは「無言館」。太平洋戦争で命を落とした戦没画学生たちの遺作を展示しているが、作品の短い説明文だけで、思わず涙があふれる。画学生たちの遂げられなかった想いを偲ぶため、建物は十字架の形をしている。

八角形の三重塔がある「安楽寺」は、北条氏の庇護を得て栄えたが、室町時代以降衰退し、古い建物はこの塔を残すのみ。四重塔に見えるが、一番下の屋根に見える部分は「裳階」(もこし)と呼ばれるひさしで、中国の様式。長野県初の国宝でもある。

3つの外湯がある別所温泉は、北条氏が別院として使っていたことから「別所」という名前がついたといわれている。木曽義仲が上洛を伺っていた頃や、北条氏が信濃の守護職のときの憩いの場、さらに戦国時代の真田一族が英気を養ったという歴史ロマンあふれる温泉だ。(取材日:2007年8月24日)

知 「千と千尋の神隠し」で海の際を走る電車は別所線ともいわれている。穀倉地帯を走る姿はやはりそんなイメージがする。1986年まで使用されていた丸窓電車が別所温泉駅に保存されている。

「千と千尋の神隠し」で海の際を走る電車は別所線ともいわれている。穀倉地帯を走る姿はやはりそんなイメージがする。1986年まで使用されていた丸窓電車が別所温泉駅に保存されている。

知 第二次世界大戦中に亡くなった画学生の遺作を展示。絵画などの他に書簡やイーゼルなども展示。

第二次世界大戦中に亡くなった画学生の遺作を展示。絵画などの他に書簡やイーゼルなども展示。

憩 別所温泉の足湯「ななくり」は湯かけ地蔵ミニパーク内にある。安楽寺の八角三重塔をモチーフにした造形だ。

別所温泉の足湯「ななくり」は湯かけ地蔵ミニパーク内にある。安楽寺の八角三重塔をモチーフにした造形だ。

行

◎車の場合/上信越自動車道「上田菅平IC」より約30分
◎電車の場合/JR長野新幹線「上田」駅から上田電鉄別所線で「別所温泉」駅まで約30分

長野県上田市別所温泉


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取材担当者から

涙があふれそうで顔を上げることができなかった。カップルの女性のすすり泣きも聞こえる。召集される直前まで故郷の風景や愛する人たちを描いた作品や、あとわずかで完成する作品などをみていると、あの時代の運命に翻弄された生き方に涙せずにはいられない無言館だった。

みんなのクチコミ情報

 名古屋市に住む老人です。もう20年ほど前に前山寺へ向う道筋で、出会った石灯籠に立ち尽くしました。素朴で荒々しい肌合いながら、凛とした風格のある姿にしばらく離れられませんでした。たしか文政17年? とあり、これをスケッチし帰宅後油絵にしましたが納得できず、10年後再度塩田平に行くと、この石灯籠が少し離れた民家の壁際に移されており、その姿に寂寥感を感じました。
 地元の人には、私が受けた感動は無いのかもしれませんね。ネットでもこの石灯籠を探しましたがありません。寂しい限りです。

ヤマホロシ | 2010年03月06日 11:29

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