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三重県伊賀市 伊賀上野 伊賀の里、忍者の街 大切に守られる伝統や風土

山間の小京都を歩く

桜の名所として知られる伊賀上野城。夜は提灯が灯され夜桜も楽しめる

一般的に上野市は伊賀忍者の発祥の地として知られ、”忍者の町”のイメージがある。しかし城下町らしい、碁盤の目状に立ち並ぶ情緒あふれる家々や、点在する史跡などまだ知らない上野は大変興味深い。また松尾芭蕉の生誕の地としても有名だ。

市内を望む高台に上野公園はある。公園を歩いているとマラソンをしている高校生の集団に出会った。要塞としてして使われていたはずの城跡だけに上りはキツそうだ。約30メートルもある内堀の石垣は日本一といわれ、映画のロケにも使われたとか。忍者屋敷に着いた頃、雪が降り出した。重厚な茅葺きの屋根に守られた日本家屋と降り始めた雪が雰囲気を盛り上げる。公園内には多くの桜の木が春を待っていた。この桜の木々は、忍者の活躍していた時代を知っているのだろうか。

午後からは晴天の下、市内を散策する。大通りを歩くと、両脇には新しい感じの飲食店やお土産屋が軒を連ねる。かと思えば住宅地の中には突然武家屋敷があり、日本家屋があり、良い感じに新旧の文化が共存しているよう。裏路地には昔ながらのお店も多く残る。ふらりと立ち寄った和菓子屋さんで名物の「丁稚ようかん」を買う。「寒かったでしょ」と出していただいた番茶に、上野の人々の温かさを感じた。

探 現在発掘作業が行われる上野城。まだ発見されていない数々の史跡があるのだろうか。

現在発掘作業が行われる上野城。まだ発見されていない数々の史跡があるのだろうか。

知 芭蕉生誕300年を記念して昭和17年に建てられた「俳聖殿」。堂内には芭蕉翁の等身大伊賀焼座像が安置されている。

芭蕉生誕300年を記念して昭和17年に建てられた「俳聖殿」。堂内には芭蕉翁の等身大伊賀焼座像が安置されている。

買 名物「丁稚ようかん」は各家が一つ一つ手作りで作っているため、購入する場所によって味が異なるという。

名物「丁稚ようかん」は各家が一つ一つ手作りで作っているため、購入する場所によって味が異なるという。

行

◎車の場合/名阪国道「中瀬IC」より約5分
◎電車の場合/近鉄伊賀線「上野市」駅より徒歩5分

三重県伊賀市上野丸之内(伊賀上野)


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取材担当者から

子どもの頃にいった記憶のある忍者屋敷。びっくりするような仕掛けと工夫に目を丸くして興奮したものだ。改めて訪れた忍者屋敷は、恥ずかしながらも楽しい。生活の知恵と言えるような”忍術”の数々に関心させられた。上野城の石垣は柵がなく、気を付けなければならないが、その分遮る物がなく、町並みを見下ろす景色が楽しめる。手作りのため一軒一軒味が違うという上野名物「丁稚ようかん」。他にもきんつばや昔ながらの和菓子が充実する町は甘味好きにはたまらない。

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