山陰はまだ雪が残っているというのに、有吉佐和子さんの小説「出雲の阿国(おくに)」を読んで、出雲まで来てしまった。歌舞伎の始祖とされる阿国。出雲大社の鍛冶(かじ)職の娘であり、大社のみこだったと伝えられる。歌舞伎が始まってから400年。地元では阿国の歌舞伎座建設も動きだしていた。
都から戻った阿国が旅の無事を感謝したように、まずは大社へお参り。参拝の作法は二礼四拍手一礼と教えられた。一般的には二礼二拍手一礼だ。なぜ? 縁結びの神様だけに手を4回合わせてシアワセを願うのだという。ガイドさんの説明を聞いてみれば出雲の神様に親しみも増す。
松並木の参道を通り、鳥居をくぐって社殿の前へ。大しめ縄や、屋根の上には、天空を突くかのような千木(ちぎ)。長さ8メートルはある。森に抱かれ、千木をいただく社群。“神話の世界”を思わせる。
大社では「平成の大遷宮」の準備が始まっていた。現在の本殿は1744年建造で大社造りという様式の国宝。神様(大国主大神(おおくにぬしのおおかみ))を仮にお遷(うつ)しする工事が拝殿で行われていた。神様を本殿から拝殿に遷す仮殿遷座祭は4月20日にある。
大修理はおよそ60年に一度で今回は4回目。本殿の屋根は厚さ約1メートル、約600平方メートルあり60万枚に及ぶ檜皮(ひわだ)のふき替えなどを5年かけて行う。神様が本殿にお帰りになる本殿遷座祭は平成25年5月に予定されている。




















