どこの和菓子屋さんも「栗きんとん」の中津川
秋の味覚「栗きんとん」といえば中津川。栗の収穫シーズンは、もう終了間近の10月7日、中津川観光栗園「いが栗の里」へ行った。幼かったころ栗拾いをした記憶があるが、この歳になって「秋の気配を味わいたいために」と自分なりに口実をつけて出掛けた。親子連れや若いカップルに混じり栗拾いをするが、ほとんど「いが」の中の栗はすでに狩られており、少々がっかりしたが、係の人がさりげなく栗をばらまいてくれて雰囲気を味わうことはできた。聞けば今年は明日で閉園とのこと。まぁ、カゴ一杯分の立派な栗をおみやげにいただけるし、秋の気配も感じられたから良しとしよう。
京都・金沢に次ぐ「日本三大和菓子処」ともいわれる中津川の秋には、ほとんどの和菓子店に栗きんとんが並ぶ。江戸時代からの老舗「すや」ではたくさんの人が並んでいた。「すや」は、もともと「酢屋」で、元禄時代に江戸から来た武士「赤井九蔵」が開業し、「中津川酢」として中山道では有名だったらしい。その「酢屋」が栗きんとんをつくったのは現当主の祖父の時代からだという。また、栗きんとんの発祥は八百津の「緑屋老舗」ともいわれ、それから中津川方面に伝わって有名になったと聞く。午前中に栗拾いした栗を見て、これだけ立派な栗が実る中津川だから「酢屋」が「すや」になったのだと、自分だけの勝手な結論に納得しつつ「栗きんとん」を買う列に並んでいた。(取材日:2007年10月7日)




















