郊外で出会う素朴な風景
時間を超えたスローな旅
日本もベトナムもやはりアジア、大きな違いはない。まだ観光地として名を馳せてはいないローカルなベトナムを巡り、そこに暮らす人々の生活にふれ、それを実感した。
早朝の魚市場は、活気があってどこかお祭りのような賑やかな雰囲気がある。ニャチャンビーチから東へ数分、この辺りでは最大の魚市場として賑わいを見せる「クーラオマーケット」を訪ねた。訪れる客と談笑を楽しむ店主と、急がしそうに魚を取り分けるお母さんの姿は日本でも見慣れた風景だ。ここでは新鮮な野菜や果物も購入することができる。露店に並ぶ色とりどりのフルーツの数々。市場巡りが苦手な人でもそれは見ていて飽きないもの。
クーラオマーケットから車で15分ほど走ると「セラミック村」と呼ばれる村に着く。ベトナムでは「バッチャン」が焼き物の村として有名だが、ここで造られる陶器は、日本でいう七輪のような焼き物が多い。すべて手作業で、同じ大きさに作り上げて行く巧妙な職人技はまさに圧巻。レンガ色に焼き上げられた陶器は、温かい風合いが漂っている。
最後に向かったのは「ココナッツ村」。着いた場所はヤシの実の生い茂る南国風の林だ。地元の人が木に登り、落としたてのヤシの実のジュースをごちそうしてくれた。ローカルな旅とは人と出会う旅だ。思わぬ出会いが思いもかけない驚きと喜び、そしてかけがえのない思い出をもたらしてくれる。
「ベトナム人は朝が早く昼寝をする」とガイドさんが教えてくれた。だいたい昼前には一度自宅へ帰り、ご飯を食べて昼寝をしてからまた出掛けるのだという。さらに夜中でもあんなにバイクが多い訳は「他にすることがない」からだとか。寝苦しい夜にバイクで風を浴びて涼んでいるのだそう。何ともユニークな話だ。
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