聖武天皇の発願で作られた国分寺「東大寺」

本格的に冬が到来を告げた。時折、今にも雪に変わりそうな小雨がちらつく。この時期に東大寺を訪れるのは初めてだ。遠く若草山はすっかり葉を落とし、春に備えている。冬模様のスッキリしない天気にも園内の鹿たちは元気だ。途中、思わず買ってしまった鹿せんべいのために、早くもおねだりをくらう。
奈良公園の入り口から東大寺南大門を通り大仏殿まで向かう参道は、いつも大勢の観光客と鹿の群れでにぎわっている。外国人観光客の方も多い。千年以上の歴史を持つ「盧舎那大仏」は、なんど訪れてもそのスケールに魅入ってしまう。ぐるりと一周できる大仏殿の中は、薄暗くひんやりしており、まるで大仏殿が建てられた当時の空気が漂っているようだ。
大仏殿を後にし、「東大寺修二会(しゅにえ)」で有名な二月堂へ向かう。大仏殿よりも古い歴史をもつという二月堂では、3月に1250年もの間休むことなく続いてきた修二会(水取り)が行われる。東大寺で行われる法会の一つで、奈良の春の風物詩だ。ほかにも2月には「星まつり」や節分の豆まきが行われ、多くの参拝者で賑わうという。一帯の建築物の最も高い所に位置する二月堂からは奈良市内が一望でき、古都奈良の美しい佇まいを眺めることができた。
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◎車の場合/京奈和自動車道「木津IC」より約15分
◎電車の場合/JR・近鉄奈良線「奈良」駅より市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
奈良県奈良市雑司町406-1(東大寺)
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取材担当者から
奈良駅からは歩いても30分程度の道程だ。途中から奈良公園の敷地に入るため、鹿たちの出迎えもあり、あまり距離を感じない。おじぎをして餌をねだる鹿と、群がる鹿を軽くあしらうせんべい屋のやり取りが見ていて面白い。奈良公園や東大寺の敷地の周りには感じの良いカフェやギャラリー、雑貨屋さんができているので、その場所を調べておいて散策するのも面白いだろう。

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