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奈良県奈良市 東大寺 二月堂 星に祈る除災与楽 幸せを呼び込む春の祭

聖武天皇の発願で作られた国分寺「東大寺」

奈良の美しい景観を一望できる二月堂の回廊。2月の節分3月の修二会はここが舞台となる。

本格的に冬が到来を告げた。時折、今にも雪に変わりそうな小雨がちらつく。この時期に東大寺を訪れるのは初めてだ。遠く若草山はすっかり葉を落とし、春に備えている。冬模様のスッキリしない天気にも園内の鹿たちは元気だ。途中、思わず買ってしまった鹿せんべいのために、早くもおねだりをくらう。

奈良公園の入り口から東大寺南大門を通り大仏殿まで向かう参道は、いつも大勢の観光客と鹿の群れでにぎわっている。外国人観光客の方も多い。千年以上の歴史を持つ「盧舎那大仏」は、なんど訪れてもそのスケールに魅入ってしまう。ぐるりと一周できる大仏殿の中は、薄暗くひんやりしており、まるで大仏殿が建てられた当時の空気が漂っているようだ。

大仏殿を後にし、「東大寺修二会(しゅにえ)」で有名な二月堂へ向かう。大仏殿よりも古い歴史をもつという二月堂では、3月に1250年もの間休むことなく続いてきた修二会(水取り)が行われる。東大寺で行われる法会の一つで、奈良の春の風物詩だ。ほかにも2月には「星まつり」や節分の豆まきが行われ、多くの参拝者で賑わうという。一帯の建築物の最も高い所に位置する二月堂からは奈良市内が一望でき、古都奈良の美しい佇まいを眺めることができた。

知 仏弟子で十六羅漢で釈迦にとがめられたほどの神通力の持ち主である「賓頭盧尊者」像。病人がわずらっている場所と同じ部分をなでると治るといわれている。

仏弟子で十六羅漢で釈迦にとがめられたほどの神通力の持ち主である「賓頭盧尊者」像。病人がわずらっている場所と同じ部分をなでると治るといわれている。

食 二月堂の向かいにある龍美堂で食べたわらび餅。お抹茶とのセットがあり、寒い時期は店内の囲炉裏で心も温まる。

二月堂の向かいにある龍美堂で食べたわらび餅。お抹茶とのセットがあり、寒い時期は店内の囲炉裏で心も温まる。

買 僧正によって創られ、東大寺に古くから伝わる秘伝の味噌。おかず味噌なのでそのままご飯にのせても、野菜を付けて食べても美味しい

僧正によって創られ、東大寺に古くから伝わる秘伝の味噌。おかず味噌なのでそのままご飯にのせても、野菜を付けて食べても美味しい

行

◎車の場合/京奈和自動車道「木津IC」より約15分
◎電車の場合/JR・近鉄奈良線「奈良」駅より市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分

奈良県奈良市雑司町406-1(東大寺)


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取材担当者から

奈良駅からは歩いても30分程度の道程だ。途中から奈良公園の敷地に入るため、鹿たちの出迎えもあり、あまり距離を感じない。おじぎをして餌をねだる鹿と、群がる鹿を軽くあしらうせんべい屋のやり取りが見ていて面白い。奈良公園や東大寺の敷地の周りには感じの良いカフェやギャラリー、雑貨屋さんができているので、その場所を調べておいて散策するのも面白いだろう。

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