【本文】

  1. トップ
  2. 旅だより
  3. 天下の名園 栗林公園

香川県高松市 天下の名園 栗林公園 造形美と自然美が織りなす「一歩一景」の日本名勝を散策

国指定特別名勝の日本庭園

美しく刈り込まれた松林の目のさめるような緑と、整然と敷かれた石の白が鮮やかなコントラストをみせ、訪れる人の目を楽しませる。

瀬戸内海の雄大な景色を楽しんだ後、バスは一路香川県高松市へ。目指すは、市街地の中央に佇む紫雲山(しうんざん)。そのふもとに国指定特別名勝の日本庭園「栗林公園(りつりんこうえん)」がある。

栗林公園は、築庭400年余の歴史を誇る「廻遊式大名庭園」で、紫雲山を背景に大きく南庭と北庭に分かれ、6つの池と13の築山からなる。その美しさは「江戸時代より水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園が一般的に三大名園と言われてきたが、実はそこに栗林荘(現・栗林公園)がもう一つ加えられるはずだった。しかし栗林荘を所有する高松藩が水戸藩の分家という立場があり、四大名園がはばかられてしまった」という逸話もあるほど。一説には他よりもすばらしい天下の名園とも称えられている。

ほぼ予定通りにバスは到着、さっそく庭園内へ。なるほど、「一歩一景」とはよくいったもので、園内を一歩ずつ歩くごとに変化に富んだ深緑の庭景が目の前に広がる。緑を静かに映す池や情緒あふれる橋も絶妙なバランスで配され、この庭園を愛した藩主たちや、手入れに携わる人々の細やかな心配りもそこかしこに息づいている。

園内の茶店でホッとひと休み。木漏れ日の中で庭をめでながら、しばし江戸時代へタイムトリップのひととき。こちらの公園は花の名所としても有名で、春は桜、初夏は菖蒲、秋は萩…と四季折々の花が訪れる人を優しく出迎えてくれる。

南庭は江戸時代初期に見られる純日本風、北庭は明治の末から改修整備された洋風庭園。平庭の部分だけでもナゴヤドームの3.5倍の広さがあり、紫雲山も含めるとナゴヤドーム16個分におよぶというからそのスケールは壮大だ。2時間ほどたっぷりと散歩し、心も体も芯からリフレッシュ。次の目的地に向けて、バスに乗り込んだ。

知 掬月亭/代々の藩主がこよなく愛した、数寄屋造りの茶屋。ここから望む南湖の絶景もさることながら、飛来峰からの眺めは栗林公園の象徴的な景観にもなっている。
また遠くから眺めるとまるで水面に浮かんでいるようにも見える。

掬月亭/代々の藩主がこよなく愛した、数寄屋造りの茶屋。ここから望む南湖の絶景もさることながら、飛来峰からの眺めは栗林公園の象徴的な景観にもなっている。 また遠くから眺めるとまるで水面に浮かんでいるようにも見える。

知 鶴亀の松(別名:百石松)/110個の石を組み合わせ、亀を形どった石組の背中に鶴が舞う姿をした黒松を配したもの。園内で最も美しい姿をした松との誉れ高い松だ。緑の枝葉がゆったりと伸びるさまは見ていて飽きない。

鶴亀の松(別名:百石松)/110個の石を組み合わせ、亀を形どった石組の背中に鶴が舞う姿をした黒松を配したもの。園内で最も美しい姿をした松との誉れ高い松だ。緑の枝葉がゆったりと伸びるさまは見ていて飽きない。

癒 “廻遊式大名庭園”と呼ばれる栗林公園の作庭様式は、それまでの一定の視点からの眺めを追求した“座観式”と違い、めぐり歩くことで空間を楽しむ様式で、その素晴らしい風景は、江戸時代に花開いた庭園文化の傑作とも言える。

“廻遊式大名庭園”と呼ばれる栗林公園の作庭様式は、それまでの一定の視点からの眺めを追求した“座観式”と違い、めぐり歩くことで空間を楽しむ様式で、その素晴らしい風景は、江戸時代に花開いた庭園文化の傑作とも言える。

行

◎電車の場合/JR栗林公園北口駅下車徒歩3分

香川県高松市栗林町1-20-16(栗林公園)


地図を印刷する

取材担当者から

廻遊式大名庭園として日本でも有数の公園なだけあり、その美しく手入れされた園内はどこを見てもため息がもれるほどすばらしい。書院造りの掬月亭や日暮亭を見ていると、江戸時代にタイムトリップしたような気分に。

みんなのクチコミ情報

「高松藩が水戸藩の分家という立場があり…」のくだり、体面を気にする日本らしい理由でとても納得です。
香川県といえば讃岐うどんツアーがすぐ頭に浮かびますが、高松の中心部に近いところなので、今度食べに行ったときはぜひ行ってみたいと思います。

とらつぶ | 2008年07月08日 11:48

とらつぶさんの言葉通り、香川県といえば讃岐うどんも外せませんね。
讃岐うどんツアーについては、こちらの記事もぜひお読みください

「ズルズルーッ」みんなですすれば怖くない!?(中日新聞女性向けサイト:オピ・リーナ記事)
http://opi-rina.chunichi.co.jp/tankentai/20080612tanken.html

ぶらっ人編集部 | 2008年07月08日 12:37

コメントを投稿

このページの感想や、実際に行ったことのある方のコメントなどをお寄せください。

(必須)
(必須・半角英数)
(200字以内を目安としてください)

下の画像に表示されている文字を「CAPTCHA Code」に入力して送信ボタンを押してください。


投稿についての注意事項

  • あなたのメールアドレスが公開されることはありません。
  • 投稿は中日新聞社が承認後、順次掲載されます。そのためすぐには反映されません。
  • 旅行の相談・質問に個別に回答することはいたしかねます。
  • 投稿についての詳細はこちら

※掲載された文章および写真、住所などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。

目的で旅を選ぶ
気分で旅を選ぶ
旅コラム
国内コラム
海外ブログ
国内ブログ
国内&海外ブログ