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リューゲン島 ドイツ 水面に映る中世の栄華

中世のゴシック建築の姿が残るシュトラールズントの市庁舎

中世のゴシック建築の姿が残るシュトラールズントの市庁舎

先人が残した遺産守る

昨年、サッカーのワールドカップに沸いたドイツ。日本人に人気の観光地は、南部にあるロマンチック街道や古城街道だが、夏と言えば、海。観光情報誌ではあまり紹介されていない北東部のバルト海地域を目指し、旅立った。

首都ベルリンから特急列車で約2時間50分。最初に訪れたのはバルト海に臨む港湾都市、シュトラールズント。13世紀から、北ドイツを中心とした経済同盟「ハンザ同盟」の主要都市と栄えた町並みが残り、2002年にユネスコの世界遺産に登録された町だ。北緯五四度だから、札幌よりもかなり北。電車を降りると、日差しは強いが、風はさわやか。日本のジメジメした暑さは感じず、高原の避暑地に来たようだ。

赤れんが造りの駅を出て、石畳の道へ。白やオレンジ色の家々の間を抜けていくと、赤と黒のれんがで彩られた大きな建物が見えてきた。町の象徴、市庁舎だ。1270年に完成したゴシック建築。先のとがったアーチ型の壁や大きな窓が目を引き、華やかな中世文化を今に伝える。

「海上交通に恵まれて多くの商人が集まり、造船業も盛んだったんですよ」とガイドのリタ・モチンスキーさん(54)。町は海と湖に囲まれ、島のような形。高さ約100メートルの塔がそびえる二つの教会も中世当時の姿。750年以上前に建てられた修道院を改修した水族館もあった。モチンスキーさんは「先人が大切に守ってきた町は、私たちの誇り。のんびり歩いて世界遺産の魅力を満喫してほしいですね」とほほ笑んだ。

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