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豪華客船「シルバー・ウィスパー」の旅<その5>台湾到着 至福な気分にさせてくれたクルーズと気軽な庶民感覚いっぱいの楽しさ

セレブな朝とB級グルメの夜市

 午前10時、基隆港に到着。シルバー・ウィスパーの旅も本日限り。横浜を出港してからずっと曇天か雨天ばかりだったが、温かいクルーのもてなしや、レストランやデッキでご一緒になった人との出会いなど、楽しい思い出がたくさんできた。台湾で下船する人、そのまま船で横浜まで戻る人、そして台湾から新たに乗船する人に分かれたが、シルバー・ウィスパーの楽しい思い出づくりは共通だろう。

 入国手続きは空港ほど厳しくなく、台湾の獅子舞に歓迎され、バスに乗る。昼食後、国立故宮博物院へ。船内でオリエンテーションを聴講したせいか、至宝の豚の角煮そっくりに加工した石彫り「肉形石」や白菜(清廉潔白の象徴)とキリギリス(子孫繁栄の象徴)を彫り上げた「翠玉白菜」など興味を持って見学できた。その後、将兵の霊を祀る「忠烈祠」へ。北京紫禁城の太和殿を模したといわれるが、何よりも微動だにしない衛兵がよかった。、ホテルチェックイン後、下船した全員が揃って国賓大飯店での夕食歓迎会へと続いた。

 夕食後、台北名物「夜市」に一人で出掛ける。22時を過ぎているというのに昼間のような賑わいだ。日本円で500円もあれば「たら腹」になるほど安い。2時間ほど散策しホテルに戻る際、ふと、行きのタクシーに乗車する時はドアマンが行き先を告げてくれたのだが、チェックインしたホテルの名前すらうろ覚えのうちに出掛けてしまったことに気づいた。さらに財布は日本円しか残っていない。おまけに乗車したタクシーの運転手は新人らしく、要領を得ない。お互いおぼつかない英語のやりとりで「夜の台北市内観光」になってしまった。見覚えのある建物を見つけ、そこがホテルであったわけだが、急いでカウンターへ行き、チェンジしてタクシー代を支払ったというオチが付いた忙しい1日であった。

知

「忠烈祠」の衛兵交代は儀仗兵5名が任務に当たっていた2名の衛兵と合流し、交代する。白い制服は海軍、青は空軍、緑は陸軍の兵士で10分ほどの一連の儀式をして交代する。ピーンと張りつめた空気が流れ、ガチャン、ガチャンという軍靴だけの音が響く。

知

台湾の「若者の足」はミニバイク。赤信号になると車の間を抜いて交差点の先頭に集まる様は、一見「日本の暴走族」みたいに見えるが、全員ヘルメットを着用し、マナーもよい。

知

夜市にあった「金魚すくい」。よく見ると金魚の色が緑やら青やら見かけない色もいる。網は紙製や最中ではないので、簡単にすくうことができるが、金魚はもらえるわけでなく、リリースするのがきまり。

旅だよりフォト

取材担当者から

船旅はずっと悪天候だった。水平線に海に沈む夕陽や、満点の星空も眺められなかったが、デッキで佇み海を眺めているときに、こちらが片言の英語でもフレンドリーに交わしたクルーとの会話や、乗り合わせた人々との出会いが一番印象に残っている。また、シルバー・ウィスパーは乗客とクルーの比率が1:1という贅沢さ。まさに船旅の魅力とはこういうことなんだろう。

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