『釘抜地蔵』に厄除けを願う
話はまず旅の2日目、昨年暮れの25日から。朝10時すぎ、京都市上京区馬喰町の「天神さん」と親しまれている北野天満宮へ。菅原道真が主祭神で学問=受験合格祈願の地として知られているが、もはや学問とは無縁の身。「終(しま)い天神」を体感すべくやってきた。
25日は、道真が生まれた承和12(845)年6月25日と他界した延喜3(903)年2月25日にちなんだもの。毎月、「天神の縁日」として親しまれ、境内の周辺には露店がひしめき合う。
同様に毎月21日、同市南区九条町の教王護国寺(通称・東寺)で開かれる露天市「弘法さん」とともに“都二大のみの市”として広く知られている。
今出川通沿いの鳥居に近づく前から露店が並び、人人人…。楼門まで参道を歩いたが、りんごあめやたこ焼きなど祭りなどでよく見る店がほとんど。どこが「のみの市」と少々がっかり。境内には当然、露店はなく、牛の像がやたら目についた。
道真と牛については「乙丑(きのとうし)年の丑月、丑日、丑刻に生まれたことから、天神さまのお使いとされている」など諸説あるが、その詳細について今回はパス。国宝の本殿や拝殿などもじっくり見物せずに東門を出た。すると、あった。古道具や着物、訳の分からない珍品を路上に並べた目指す店が。
右も左も同様の店店店…。とりあえず今出川通とは逆方向、左に曲がって進み始めた。肩をぶつけ合ってすれ違い、面白そうなものを見つけると手に取って「鑑定」。やがて色鮮やかな着物をまとい色っぽくひざを崩して座り、「いらっしゃいナ」と右手を掲げる招き猫に出合った。
高さ一メートル弱くらいの大きさで、九谷焼の張り紙があった。遊郭にでも置かれていたのであろう。いい猫だったが、値段を聞くと「6万」。とても手の出る金額じゃないし、大きくて持って帰れそうもないので即、あきらめた。




















