【本文】

  1. トップ
  2. 旅だより
  3. 十和田八幡平

十和田八幡平 青森・秋田・岩手 大自然に抱かれて

季節や場所によってさまざまな表情を見せる渓流奥入瀬川=青森県十和田市で

季節や場所によってさまざまな表情を見せる渓流奥入瀬川=青森県十和田市で

 空気がひんやりしている。見上げれば、茂った木々が直射日光をさえぎっている。「ザーザー」「ザワザワ」「ポチャ」。清流の音に心が和む。見えないけれど、きっとマイナスイオンがいっぱい。日常生活でよどんだ細胞の一つ一つが目覚め、活力がよみがえる気がした。

 十和田八幡平(はちまんたい)国立公園の奥入瀬(おいらせ)。十和田湖から青森県側へ流れる渓流奥入瀬川の沢を歩いた。

 道路に並行して散策道がある。その近さに驚いた。車を降りて数秒で秘境の世界が広がる。清流にそっと手を浸すと、身が引き締まる冷たさ。清流は穏やかに石をそそぎ、静かに下流を目指す。

 かと思えば一転。大きな岩が入り組んだ場所では、曲がりくねった流れが激しい水しぶきを上げる。通称・阿修羅(あしゅら)の流れ。そこは7月の岩手北部地震で、大岩が散策道をふさいだ。今は整備され、地震の痕跡は感じられない。

 ほかにも高さ25メートルもある雲井の滝、幅20メートルにわたる銚子大滝など見どころは盛りだくさん。約8キロ、3時間弱のコースは飽きる暇もなかった。

 北へ足を延ばせば1200-1500メートル級の八甲田連峰がある。途中の睡蓮沼から眺める北八甲田はまさに絶景。撮影ポイントとして写真愛好家でにぎわっていた。穏やかな陽光の中で青空と緑の山並みを眺めるうちに、体からスーッと力が抜け、開放感に包まれた。

 八甲田ロープウエーで北八甲田の山頂を目指す。高さ50メートルほどのゴンドラからの眺めに圧倒された。視界のすべてが青空か緑。大自然に包まれる感覚を味わった。

 山頂では無料ガイドとともに30分コースを歩いた。3時間から5時間かけて周辺を歩き、終点の酸ケ湯(すかゆ)温泉でひと風呂浴びるコースもある。

 八甲田山といえば、歩兵隊210人が遭難し、うち199人が凍死した山岳遭難が有名。詳細を知りたくて、青森市八甲田山雪中行軍遭難資料館や記念館「鹿鳴庵」も訪れた。

ページ : 1 2 3

みんなのクチコミ情報

コメントを投稿

このページの感想や、実際に行ったことのある方のコメントなどをお寄せください。

(必須)
(必須・半角英数)
(200字以内を目安としてください)

下の画像に表示されている文字を「CAPTCHA Code」に入力して送信ボタンを押してください。


投稿についての注意事項

  • あなたのメールアドレスが公開されることはありません。
  • 投稿は中日新聞社が承認後、順次掲載されます。そのためすぐには反映されません。
  • 旅行の相談・質問に個別に回答することはいたしかねます。
  • 投稿についての詳細はこちら

※掲載された文章および写真、住所などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。

目的で旅を選ぶ
気分で旅を選ぶ
旅コラム
国内コラム
海外ブログ
国内ブログ
国内&海外ブログ