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【三重】発車6年目じわり浸透 伊勢神宮の初詣でシャトルバス

ジャンル・エリア : 三重  2009年01月13日

渋滞の横の専用車線を伊勢神宮内宮に向かうパーク&バスライドのシャトルバス=伊勢市で

渋滞の横の専用車線を伊勢神宮内宮に向かうパーク&バスライドのシャトルバス=伊勢市で

 伊勢神宮の初詣で客による伊勢市内の混雑緩和のため、マイカーを郊外の県営サンアリーナに駐車し、シャトルバスで参拝してもらうパーク&バスライド(P&B)。実施6年目の今回は大みそかと三が日の利用が前年度比で3割も増えた。関係者は手応えを感じる半面、新たな課題にも直面している。

 
 絶好の初詣で日和となった年明け、内宮近くの宇治浦田町交差点周辺は全国各地のナンバーをつけた車であふれた。内宮が終点の国道23号と、市街地からの県道(御木本道路)が交わる「難所」。駐車場の空きを待つ列を横目に、シャトルバスは専用車線を順調に通行していった。

 飲食店や土産物店が並ぶ人気の「おはらい町」がある内宮近くはマイカーの駐車場が2700台分ほどで、需要に比べて非常に少ない。P&Bは伊勢自動車道(伊勢道)・伊勢二見鳥羽ラインの市内4インターチェンジ(IC)で通行規制を敷いてマイカーを内宮に寄せ付けず、アリーナ前の臨時ICに誘導。一般道でも内宮に直行せずアリーナに向かうよう呼び掛ける。

 P&B実施前の2002年度は、伊勢料金所からの伊勢道の渋滞が最大13・9キロを記録し、玉城ICを越えるほど。関係機関には数千件の苦情が寄せられたが、実施後はおおむね1キロ台に短縮された。

 本年度の年末年始(12月31日-1月3日)の神宮参拝者数は71万5000人で、前年度に比べ13%増えた。P&B利用状況は、アリーナ駐車台数1万8500台、シャトルバス利用者6万2700人。前年度比でいずれも32%増えた。市交通政策課は「年末の告知や、サービスエリアなどでのPRが効果的だった」とみる。

 一方で、マイカーがP&B利用に傾くにつれ、新たな場所で渋滞を引き起こす事態も。本年度は臨時ICで3日昼に最大3・2キロの渋滞が発生。さらにアリーナ周辺のマイカー駐車は4000台が限界で、担当者は「まだ何とか余裕はあるが、もっと車が増えたらさばけるかどうか…」と“危険水位”が近いことを懸念する。

地図

地図

 ことしは内宮の象徴でもある宇治橋の架け替えに注目が集まり、20年ごとの式年遷宮(13年)を迎えると、初詣で客の増加は必至。5月の連休に行う社会実験では宮川河川敷もP&Bの起点候補に挙がり、100台単位の新たな駐車スペース確保を検討している。

 交通対策は正月に限らず「観光都市として永遠の課題」(市幹部)。担当者は「気分よく訪れてもらうため、最良の仕組みでP&Bを実施したい」としつつも、なるべく鉄道を利用するよう呼び掛けている。

 (久下悠一郎)

 【パーク&バスライド】 伊勢市、伊勢署、三重交通など関係機関で構成する伊勢地域観光交通対策協議会(事務局・市交通政策課)が2003年度から実施。県営サンアリーナ周辺に駐車(1000円)した人をシャトルバスで送迎する。

 08年度は外宮、内宮に加え、新設した二見への3ルートで12月31日-1月4日に実施した。

 10-12日は内宮ルートのみで駐車料金は無料。内宮周辺のマイカー駐車料金は12日までと、17-2月1日の土日は1500円。

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