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【岐阜】公募の「織部の心作陶展」休止 代替企画で利休の蹲踞と添え状を初公開

ジャンル・エリア : 岐阜  2009年02月26日

千利休が愛用した「四方仏蹲踞」=土岐市泉町久尻で

千利休が愛用した「四方仏蹲踞」=土岐市泉町久尻で

 2月28日を「織部の日」と定めて毎年記念事業を行っている土岐市は、当初から20年間続けてきた公募展「織部の心作陶展」を今年は開催しないことにした。代わる企画として昨年、千利休の所持品だったことが判明した蹲踞(つくばい)と、その旨を記した添え状の掛け軸を一般公開する。

 
 セラトピア土岐で開催されてきた同展は記念事業の目玉企画で、毎年応募する市民も多かった。休止の理由を市文化振興課の職員は「間口が広がりすぎて公募展としてのピントがぼけるなどの問題が出てきた。昨年20回の節目を迎えたのを機に、1回休んで方向性を考え直すことにした」と説明する。

 ただ、同課には問い合わせや休止を残念がる声が相次いでいるといい、「この作陶展の人気を再確認しており、来年度以降どうするか話し合っていく」と話す。

 代わりの目玉展示となる「四方仏蹲踞(よほうぶつつくばい)」は、松坂屋を創業した伊藤家の別邸「揚輝荘」(名古屋市千種区)から、土岐市泉町久尻の織部の里公園内に、茶室「暮雪庵」とともに2004年に移設され、庭に据えられていた。昨年6月に伊藤家で見つかった添え状の掛け軸から、この蹲踞が利休の愛用品と判明した。掛け軸は11月に市側に寄贈された。

利休所有を伝える蹲踞の添え状=土岐市泉町久尻で

利休所有を伝える蹲踞の添え状=土岐市泉町久尻で

 今回が初の一般公開で、28日から3月8日まで同公園内の「創陶園」で展示される。事業内容の変更により、全体で昨年は680万円だった織部の日関係事業費は、今年は180万円と、約3分の1に縮減される。

(林朋実)

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