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【静岡】静大が造った日本酒が好評 栽培から販売まで「自前にこだわり」

ジャンル・エリア : 静岡  2009年03月16日

栽培から販売まで静岡大が関係して生まれた日本酒「静岡育ち」=静岡市駿河区の静岡大で

栽培から販売まで静岡大が関係して生まれた日本酒「静岡育ち」=静岡市駿河区の静岡大で

 酒米の栽培から醸造、販売まで、すべての局面で静岡大の「知」が注がれた日本酒ができあがった。精米で半分まで磨き抜いた米から造るぜいたくな純米大吟醸で、その名も「静大育ち」。販売も好調といい、関係者は「これほど“自前”にこだわった酒造りは研究機関では例がない。静大の知名度アップにつながるはず」と胸を張っている。

 
 国立大学の法人化を機に「静岡大のブランド力を高めよう」との機運が盛り上がり、昨年3月、酒米作りからスタート。農学部の協力で、藤枝市にある同大のほ場0・3ヘクタールを栽培拠点とした。

 土壌作りの段階から、農学部の研究成果が生かされた。栄養素の窒素を根にため込む性質を持つレンゲソウを土に混ぜ、化学肥料を使わずに育てる手法だ。品種は酒米の横綱とも言われる「山田錦」。農薬は使わず、雑草の除去では学生が水田に入ってつみ取る人海戦術を展開した。

 酒の仕込みでも“静大育ち”が活躍した。静岡大の1996年度の卒業生が杜氏(とうじ)を務める島田市の「大村屋酒造場」に依頼し、酵母は65年度卒業生が開発した「静岡酵母」が投入された。

 もちろん、現役の学生たちも仕込み時期には泊まり込みで作業にあたった。

 大学も酒税免許を取得し、3月初めから出荷に乗り出した。静岡、浜松両市にある同大生協で、720ミリリットル入りを2300円で販売中。日本酒ファンには「すっきりしたのみ口」と好評だそう。600本限定の生産で、15日現在、早くも残り約100本となる人気ぶりだ。

 ほかの大学でも、知名度アップで日本酒やワインを醸造する例はあるが「酵母の開発者も杜氏も、自分の大学の関係者という酒はめったにない」と同大。今年も「静大育ち」を醸造する。

 栽培や醸造で得た貴重な経験を学びの場に還元するため、発酵微生物の研究も進める考えだ。

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