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【岐阜】岐阜「革手」の歴史見直そう 室町期、国内屈指の文化都市

ジャンル・エリア : 岐阜  2009年05月19日

室町時代に守護の土岐氏が建てた正法寺跡

室町時代に守護の土岐氏が建てた正法寺跡

 室町時代に国内屈指の文化都市として栄えた岐阜市の「革手(かわて)」。戦国武将、織田信長らの陰に隠れ、あまり注目されてこなかったその歴史を見直そうとの機運が高まっている。6月27日には現地で一般を対象にした無料のタウンウオッチングが開かれ、旧跡をたどる。

 
 革手は岐阜市南部の厚見地区内に位置し、現在は「川手」と表記されている。中世には美濃・尾張・伊勢の3国の守護を兼ねた土岐氏が革手城を拠点にした。近くには菩提(ぼだい)寺の正法寺があり、東海地方の政治・文化の中心だった。

中世から残ると伝えられている水路=いずれも岐阜市内で

中世から残ると伝えられている水路=いずれも岐阜市内で

 しかし近年は、斎藤道三の稲葉山城・信長の岐阜城(金華地区)や、徳川家康が築城を命じた加納城(加納地区)などに話題が集中。郷土史家の松尾一さんが「岐阜の歴史を語るのに、革手を忘れてはいけない」と話すなど再評価を求める声が根強く出ていた。

 そのため、市にぎわいまち公社やぎふまちづくり団体交流会は6月27日午後1時半から、市南部コミュニティセンターでタウンウオッチング(講演会と散策)を開く。テーマは「革手はすごかった-中世・戦乱の世に花開いた文化」。一帯に残る城跡と寺跡の石碑、当時からあったと伝わる水路などを巡る。

 講師役で獅子門道統の大野鵠士さんは「信長、道三ばかり注目されるが、その前には土岐氏がいた。当時、京都から公家の一条兼良が革手を訪れて紀行文を残しており、アユの鵜飼い漁の記述がある。連歌の会も催され、都の文化が地方に伝えられていた様子がわかる」と説明している。

 定員50人。申し込みが必要。問い合わせは市にぎわいまち公社=電058(266)1377=へ。

 (丸田稔之)

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