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【滋賀】近江長岡ホタル祭り、光の舞を楽しんで

ジャンル・エリア : 近畿  2009年05月29日

保護活動の歴史を振り返る堀江さん=米原市長岡で

保護活動の歴史を振り返る堀江さん=米原市長岡で

 国の特別天然記念物に指定されている米原市長岡のゲンジボタルが、今年も美しく舞う季節を迎えた。災害や環境悪化の影響で一時は激減したものの住民は80年もの間、地元に息づく命を守り続けてきた。6月6日の「近江長岡ホタル祭り」では多くの来場者にホタルを楽しんでもらおうと、さまざまな工夫で準備を進めている。

 
 ゲンジボタルは、清流にのみ生息するとされ、長岡では1926(昭和元)年、地元青年らが「ホタル番」となり保護運動を始めた。

 運動が功を奏して1940年代までには多くのホタルが舞うようになり、戦時中には「敵機襲来の標的にされるのでは」と住民らが不安に思うほどの光を放っていたという。

 地元の堀江正裕さん(66)は「当時はホタルが流れるように近寄ってきて自分たちを包み込んでくれるほどだった」と懐かしむ。

 しかし、52(昭和27)年に国の特別天然記念物指定を受けた後の59年、伊勢湾台風の影響で長岡を流れる天の川が決壊。ホタル繁殖場所の大半が流失。その後は、種蛍2000匹余りを人工ふ化させる取り組みや、農薬を制限するなど町を挙げてホタルの光を取り戻す試みを続け、少しずつ当時の風景に近づいている。

 今年は4月初旬に幼虫の上陸を確認、5月下旬には一番ボタルが舞い始めた。コンサートやライブも開かれる祭り当日には、地元の小学生手作りの行灯(あんどん)が、JR近江長岡駅から天の川までを灯(とも)し来場者を迎える。雨天中止。問い合わせは堀江さん=電0749(55)0574=へ。(大橋聡美)

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