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【愛知】ホタル…惜別の光 保護活動30年、岡崎・鳥川小来春閉校

ジャンル・エリア : 愛知  2009年06月11日

幻想的な光を放ちながら川面を飛び交うゲンジボタル=岡崎市鳥川町で

幻想的な光を放ちながら川面を飛び交うゲンジボタル=岡崎市鳥川町で

 岡崎市鳥川町の鳥川川で、ゲンジボタルの乱舞が始まった。山あいの地域で、保護活動の中心となってきた鳥川小学校が、来春閉校する。「学校が守ったホタルをいつまでも残したい」。6人の全校児童や住民は、川面を淡く照らす光跡を見つめ、胸に誓っている。
 

 
 ホタル保護が始まったのは1980年代。高度経済成長期以降、農薬や河川改修の影響などで激減したホタルを呼び戻そうと住民有志が活動を開始。児童は飛翔(ひしょう)数の調査や川の清掃をしたり、学校の池で幼虫や餌のカワニナを養殖したりして、地域の幅広い世代の思いを一つにする役割を担っている。

 努力のかいあって、近年は次第に多くのホタルが舞うようになり、20キロ以上離れた市街地はもちろん、名古屋市や三重、岐阜県など遠方からも大勢が見物に訪れる。

 ことしも5月下旬から羽化が始まり、今週に入り一晩で500匹以上飛ぶ日も出てきた。「小学校がなくなってしまうんですね。残念だけど、頑張って。来年も来るからね」。児童や住民を励ますリピーターも目立つ。

ホタルの成虫を飼育し、繁殖の様子を観察する児童たち=岡崎市鳥川小学校で

ホタルの成虫を飼育し、繁殖の様子を観察する児童たち=岡崎市鳥川小学校で

 人出がピークを迎えるとみられるのは今週末。13日午後5時半からは同校で「鳥川ホタルまつり」が開かれ、児童たちが30年に及ぶ保護の軌跡を振り返り、将来を探る。

 「この学校で、ホタルと豊かな自然の大切さを学んだ。最後の卒業生として、多くの人たちに気持ちを伝えたい。鳥川の宝を守っていくために」。ただ一人の6年生今泉圭貴君(11)は力強く語った。

 (相坂穣)

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