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【岐阜】島崎正樹の蔵書100冊 藤村の父、馬籠宿「大黒屋」で発見

ジャンル・エリア : 岐阜  2008年07月24日

藤村の父の島崎正樹の蔵書。「重寛」と名前の書き込みもある=中津川市馬籠で

藤村の父の島崎正樹の蔵書。「重寛」と名前の書き込みもある=中津川市馬籠で

 文豪・島崎藤村の父で馬籠宿本陣を務めた島崎正樹(重寛、1831-86年)の蔵書が、中津川市馬籠の大黒屋(大脇家)の蔵に保存されているのを、藤村記念郷の大脇修二顧問(66)が見つけた。少なくとも100冊はあり、整理の進まない蔵にはまだ眠っているとみられる。

 
 確認されたのは「古事記伝」全巻、平田篤胤の「玉多須喜(たまたすき)」など。「重寛」と名前を記してある本もある。

 平田の「志都乃石室(しづのいわや)」には、読みながら朱で「善事は大なるほど善し 悪事は大なるほど悪し」と書き込んだ跡がある。文脈から「明言」に「名言」と直しも入れている。藤村の「夜明け前」で主人公・青山半蔵のモデルとなった正樹の、書物を読む時の姿をうかがい知る資料にもなりそうだ。

 大黒屋は本陣の上隣にあり、島崎家は1892年に財産を大黒屋に売り渡して東京に出ている。今回見つかった本は、その3年後に馬籠宿を襲った大火でも焼失せずに済んだらしい。

 大脇顧問は「まだ発見の段階。精密に調査して発表したい」と話している。

 (山本哲正)

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